カバー専門家としての一言、「ソファーカバーの作り方実践講座」ページ2


ソファーカバーの作り方お話します。ページ2/計4ページ

ソファーカバーの作り方実践講座ページ2
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1 まずは決めたパーツの検証から 3 「コロニー君」再生スタート
ページ1で決めたパーツの検証/パーツの決め方まずは背・座・アームに分けてから必要に応じてさらに各パーツを分けて型を決めます。
決め方のポイント
a 布がむりなく(よじれたりしない)まわるように分ける。
b 角や折り返しのコーナーなどがはっきりしない場合(曲線の集まりのようなデザインのソファ)は、ソファ全体のフォルム(ベースになるデザイン線)を決め、布がうまくつながるようにパーツを分ける。(迷った場合などは写真を撮ってその上から線など引くとイメージしやすいのでおすすめ)
c 下記の構造に付いての記載も参考に。
型とりで難しい所だけピックアップして実況します。
(写真はクッションを外した状態、今回座面は説明省略)ここで型取りが難しいところはCとBの合わせ目(線のところ)。DとEは型が出来てる前提で、C型用でB方向へ少し大きめの型紙を用意。(Bに当たって余るぐらい)座面EとアームDとの合わせ目を先に仕上げてDECを本体に固定。CのBに当たっているところをできるだけ綺麗にのばし、合わせ目に沿って上から線を引き、一度はずして線通りにはさみを入れ再度合わて確認。
右の写真が、BとCの合わせ目のアップ。型を切りすぎたらセロテープなどで紙を足して再挑戦。(C型の開いた状態は次ページに出てきます)次ぎに難問なのはB、Cとの合わせ目は同じ要領でOKですが、Bの頭、ソファの背トップが難しいので先に
トップを決めてからCとの合わせ目を決めます。Bの正面が半球面状になっているため布で型をとります。
2 パーツの型紙を作るためのアドバイス 曲面は、型紙取りが大切。布は遊ばせないように常に確認。
パーツの型紙を取る前にソファの構造基礎講座。
a 一般的に木でベースの枠組みを作り、ウレタン、綿などで全体の型を出しています。すなわち、厳密には直線直角はないということ。必ず、紙、布などをあてて型紙を取りテープメジャーを使いましょう。

b ソファを見ていただくと、必ず布の合わせ目があり、それをたどって行くと、おおまかなパーツ分けが理解できます。まずは、そのソファを作った職人さんの作り方を研究して、パーツを決めよう。

c うでの良い職人さんが作ったソファは人が座る傾斜角など計算して作っているので、床を基準にして、各辺の水平、直角を確認しよう。型紙を取る場合に直線か傾斜かを理解して線を引くのとは大きな違いがでます。

型紙を取る時の注意。
a 左右対象の型の場合は、必ずセンター(中心)を決める。あとで、検証しやすく、ずれたまま型取りをしていないか確認しやすい。

b 3次元で曲線になっている場合(パーツの1辺が曲線でかつ綿の膨らみなどでどの方向が正しいのか理解しにくい場合など)は、布を使って型を取る。

c パーツ同士の合わせる部分には必ず印しを付ける。

d 各辺がソファのどの方向なのか必ず印しを付ける。

E 直線に見えても、綿の膨らみがあるので、メジャーや型を強く押しあてて計測しない。2〜3cmは誤差がでます。

F 取った型の主要な各辺のサイズは必ず、ソファ本体上でメージャをあてて再計測する。

以上 簡単なアドバイスです。
実際のコロニー君の写真を見て参考にしてください。
B用に大きめな布型を用意して一度正面から形に合わせてかぶせます。Bは半球面状になっているので球面に沿って背方向(型A方向)に引っ張ると
Bの正面がピント張ってAとの合わせ目で布が余ります。
余った布が角に集まるように調整し一番綺麗に収まるポイントを探す。(何回かくり返してみるとこつが分かります。)


注意:写真ではつまむポイントを分かりやすくするために逆向き、ソファ対して外につまんでいます。実際にはこのようにしてポイントをマークして、一度外してから反対(内)に向けます。
Bの頭が決まったら、ソファに固定して余った部分の上からAとBの合わせ目に沿って線を引き余分な布を落とし、Cとの合わせ目を決めてBは完成。
(写真はすでにBの余分な生地は落とした状態、マジックの跡が落とす前の線位置です。
何回か調整したので何本もありますが。)完成したBに合わせてAの型を決めます。Aは平面でさほど難しくないのですが、同じ一辺にB、Cとの合わさる部分が発生するので必ずマークを付けます。
次ぎのページでカバー用の布をまとったコロニー君が登場。
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