カバー専門家としての一言、「椅子カバーの作り方実践講座」


椅子カバーの作り方お話します。
省略説明なので、多少大きめに出来上がります、ジャストに上げて行くためには、ファスナー付け、絞り込みなど細かい手法が必要となり技術がともなわないと誤差による不都合が沢山でてくるため、ご家庭で挑戦する場合は、型、裁断を上げて、マチなどで型にしてから大きさのを調整してみてください。又、直線縫いができることを前提としてますので、ミシン仕事は省略させていただきます。

椅子カバーの作り方(プレーンロングスカート)
一番オーソドックスな椅子カバーの作り方。
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1 デザインを決める
今回は、実際ご注文いただいたお客様のショートスカート実例をもとに同じ椅子をロングスカートにした場合を図解で説明いたします。実例は裾周りだけデザイン詳細が変わりますので比べてご覧下さい。
世田谷区在住B様実例
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●デザイン型を決める
写真上段左右が、カバー予定の椅子。写真下段左右が型取り図です。一般的なダイニング椅子でしたらこのデザインで対応できます。デザインサイズは型紙か型布をあてて決めます。パーツは背前、背後ろ、座、裾横右、裾横左、裾前1枚で計6枚となります。
    
●型取り
型取りは背前→背後→座→裾の手順で行います。図のA~Gが最も大切なポイントです。(左右同じなので省略)各型を合わせる重要な所なので、各型でこのポイントを決めたらむやみに変更移動させないようにする。
・手順1 背前……一番の難所、ここで決めるポイントが後の型をすべて左右します。背前は椅子の背を前からくるむような型。AとB、EとDが背の厚みとなり、EとDの線はダーツ(つまみ)になります。背前から型布をあてて、Dを決めたら、布をつまんで(ダーツ)Eを決め,下のAを決めたら一度型を固定してしわを延ばしBを決める。(Aは座型の端になるので座面位置を考えて)あとは、各ポイント間の線を型上からえんぴつなどでなぞる。

・手順2 背後……背前で決めた型を後ろからふたをするような感じです。裾下方向(Gまで)は脚のラインに合わせて決める。各ポイント間の線を型上からえんぴつなどでなぞる。
必ず次の型に移る前に合わせた位置で動かないように固定してください。

   

・手順3 座……背前との合わせ口とAに合わせて前端Cを決める。(床からの基本高さが決まるので座の厚み曲面など考えて決める。)座面がゆがまないようにポイント間を型上からえんぴつなどでなぞる。あとは、裾横と前を座、背の型と脚に合わせて決める。
2 型に合わせて、裁断、組み、縫製
型が決まったら、製作用の生地にあわせ、縫しろを取って裁断。組み。左の写真は、型を開いた図です。
●裁断
・手順1……型同士のポイント間の長さが合っていることを確認、合っていなければ再度確認する。後で、苦労します。

・手順2……布地に型を合わせて縫しろを1〜1.5cm取る、必ず型の本線の位置と決めたポイントをマークしておく。(もちろんマークなどは生地裏ですよ。)(裾下の仕上げを3返しなどにするならその分の縫しろを取る)

・手順3……縫しろにそって裁断。
●組みと縫製
背前と背後で1組み、座と裾で1組みの2組みに分けて、合わせと縫製をして最後に背の組みと座の組みを合わせて縫製すると楽です。
・手順1……背前と背後。背前のダーツ部分を仕上げる。生地裏のマークしたポイントに沿ってあわせて(まち針で固定して)ミシン。もちろん生地裏表ですよ。返して合わせ目を確認。

・手順2……裾前、横のCとFを先合わせてミシンして1枚にする。

・手順3……座面と裾をポイントに沿ってあわせてミシン。座の曲面と裾の直線を合わせるのが一苦労。ポイントを中心に左右に引っ張たりして調整。(型が正確で合わせ目の寸法が合っていれば直ぐに合います。どうしても合わない時は、型確認を)

手順4……最後に背の組みと座の組みを合わせて縫製。完成したら、合わせを最終確認して裾部分全周(裾横、前、背後の下、G-Fです)を返してミシンで押さえて終了。
椅子カバーの作り方は終了●●●●●●END

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