オーダーソファカバーの実例紹介とデザインについて。

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実例No136/横浜市S様、練馬区N様宅のソファカバー実例

今回は、イタリアメーカー、ジェルVA〜ニの『ゴー〜Sト』とういうカバーリング仕様のシリーズの実例のご紹介です!

2実例掲載いたします、一つは、ジェル〜ニのゴー〜ト『幽霊』シリーズの代表的な薄綿白シーツ風の若干大きめなオリジナルカバーを、厚地の織地で少し絞ったデザインにイメージ替えした神奈川県S様宅、もう一つは、ジェル〜ニではなく、別のメーカーのソファを『幽霊』シリーズ風にした練馬区N様宅実例をご紹介させていただきます。

1・横浜市在住S様宅のソファカバー実例、オリジナルのゴー〜ト『幽霊』を少し、締まった印象に仕上げてカバーリング。/完成・After!

神奈川県S様宅/イタリアのソファのソファカバー完成全体正面写真

カバーリングのデザインが名称の通り、欧米での『幽霊』というイメージで、シーツを上からかぶせたようなシンプルなデザインで、個人的にも好きなスタイルです、立体裁断で上部を絞り、下部を広げたディティール、簡単に見えますが、『幽霊』風のデザインのカバーに見えるようにソファ本体のラインもカバーラインを出せるよう工夫されておりまして、絞る所、開かせる要所の把握が大切で、生地に合わせた調整をして対応してます、また、長年使われているソファの場合、アーム、背周りの本体ウレタンに左右誤差があり、本体の歪みに合わせた調整もしてカバーUPが必要となります。

神奈川県S様宅のソファカバー完成/右アームのアップ写真
神奈川県S様宅のソファカバー完成/右背後ろのアップ写真

カバー全体のフォルムも特徴的ですが、カバー外回りの縁取りのステッチがこのカバーデザインの印象を個性的にしているポイントで、通常は、カバー内に生地の端を押さえるために打ち込む、ロックミシンを外の見える所にデザイン打ちしてます、通常の仕上げとは逆で、縫代を外にして仕上げていきます、パーツ同士の縫代が重なる箇所も考慮して組み上げて行く必要があるので、慣れるまでは、少々難儀な仕上げ方法でした、ゴー〜ト『幽霊』シリーズについては、過去、幾度か製作しておりますので、手順は把握しておりますが、全く別の形状のソファに、この仕上げをする場合、ステッチ位置、方法手順を決めてから製作に取り掛かかる必要があります。

生地は、国産の椅子ソファ張込み用の織地。

横浜市在住S様宅のソファカバー。/完成前・Before!

神奈川県S様宅のソファカバー完成前/オリジナルカバー写真
神奈川県S様宅のソファカバー完成前/ヌード本体写真

左の写真がオリジナルのカバーを設置した状態、右がカバーを外した本体の写真です。

オリジナルは、シーツ風の生地、長年のご使用で、洗濯による収縮と生地の伸びも加わって、かなり使い込んだ状態となっています、今回、S様と打ち合わせの上、張り込み用途の厚地を使って、全体を少し絞る(遊びを少なくする)デザインで製作となりました、薄地で遊びのあるゴー〜ト『幽霊』から、締まった印象に、このシリーズ、絞り具合と生地に合わせた製作をすると、替カバーも楽しめると思います。

S様、完成までお時間いただきまして誠にありがとうございました。

2・練馬区N様宅のソファカバー、背座面ともオーソドックスなクッションタイプのソファをイタリア、ゴー〜ト『幽霊』風に仕上げ。/完成・After!

練馬区N様宅/イタリア風にソファカバー/完成全体正面写真

練馬区N様宅のソファ、背、座、肘とソファ枠本体がセパレートする、オーソドックスなボックスタイプのソファです、こちらのタイプは、クッション部も本体も長方形に近いマチを回して、角が立っているようにデザインされていますので、ロックミシンの外ステッチを生かした、ゴー〜ト『幽霊』風に仕上げるためには、マチを使わずに、ダーツで生地を面に回して行く方法にデザイン変更する必要があります、N様と打ち合わせで、本体と座面クッションは一体のカバーにして、ロックの外ステッチは座面の上面端と正面に、ソファ枠本体のアーム、背回りは、こちらのソファのデザイン通りに生地色と同じ、直線打ちのステッチ、他のクッション類は全て、ロックの『幽霊』風の外ステッチで仕上げました。

練馬区N様宅ソファカバー完成/左アーム上からアップ写真
練馬区N様宅ソファカバー完成/右アーム正面からアップ写真

左の写真、本体アーム回りとクッション部が違う仕上げになっています

右の写真、座面クッションを本体枠と一体にして、座面の見える箇所だけロックの外ステッチに、座面と本体枠のアームとの隙間に、肘クッションが嵌ります。(写真は、メインの背、肘クッション、を外して、腰あてクッションを置いてあります。)

生地は、国産の綿平織帆布、水通し地。

練馬区N様宅のソファカバー、カバーのライン決め。/完成前・Before!

練馬区N様宅のソファカバー完成前全体写真、カバー生地のライン決め

カバー前の本体、座面クッションと本体枠のカバーの接点を決めています、左右に座面が別れておりまして、左右クッションと本体枠を一体のカバーにすると、中ウレタンの癖もあり、暴れる状態に成りやすいく、かつ、本体枠肘と座面の隙間(肘クッションが入る位置)がルーズになると、全体に布遊びが回ってしまうため、パーツの接点を決めるのに時間がかかりました、余裕があってもだらしない印象を避けるためには、布が広がりながら立体で立っている事が大切です。

N様、作業日程のご都合お時間いただきましてありがとうございました。