オーダーソファカバーの実例紹介とデザインについて。

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実例No137/相模原市T様、横浜市I様、世田谷区A様、横浜市M様宅のソファーに付属のクッションカバー実例

今回は、ソファに付属のクッションカバー製作実例のご紹介です!

ソファ本体に付属している、セパレート式のクッション部のカバー製作4実例をご紹介します。 メーカーは、ソファー全体のデザインを考慮に中身を選択して、オリジナルな座り心地を作るために、クッション材のウレタン(硬度の違いで多種あり)、真綿、ポリ綿、ダウンなどをミックスして形にしています、

カバー布のサイズを小さくすれば布は張り、サイズを大きくすれば、布にゆとりがでます、カバー製作時は、使う生地の伸縮と素材性、クッション材中身の伸縮、ソファ全体のデザイン性を踏まえて寸法調整して、カバー布の張り具合を決める事が大切なことなります、

使用年が浅い場合は、メーカーの交換カバーをかぶせても問題ないと思いますが、経年劣化したクッション中身の場合は、座り癖のついた凹凸、反発が少なくなった箇所、全体的な変形など、条件がキツくなり、交換カバーを合わせても、正直、サイズは合いません、一般、その場合は、中身の新調、交換となり、ソファ外本体の場合は、骨組みだけ残して張り替えとなります。

手前どもは、経年劣化した中身に対して、外カバーの設定だけで、オリジナルに近づけるよう努力しています。

今回、紹介のクッション部のカバー製作実例は、みなさん10年選手に近く、かなり使いこんだ状態の実例です、破棄、交換、新規購入する前に精査検討いただいたと思います、製作にそれなりの労力は必要となりますが、ソファ中身、特にウレタンは石油精製品につき、使えるところまで使っていただきたいと、製作に励んでます。

1・相模原市在住T様宅のソファカバー実例、L字ソファのカバー交換。/完成・After!

写真をクリック・タップで完成カバーの写真拡大。

アジアンスタイルのL字ソファで、背クッションは、ソフトなウレタンと綿のミックスで、市販のノーマルクッションと呼ばれる高さマチのないシンプルな作り、座は、硬めのウレタンに綿巻きとなっていて、厚みがあり、スクエアーでシンプルな仕様、横並びになる位置関係のものは全て同じ寸法の仕様でした、

経年劣化の状態は、座面はカバーが収縮して中身ウレタンを圧迫、かつ、生地の破損で、四方いびつに引張られてウレタンが部分的に変形、背は中身が薄くなり、カバー布が余っている状態、背、座とも個々にサイズ差も発生していました、

この様な場合は、オリジナルのカバーから型寸法を割り出す事は不可能なため、中身を精査してカバーデザインを起こし、横並びで同一寸法であるべきものが個々にサイズが違っているため、平均値を出して、キャラコ生地(シーチング地)で仮縫いカバーを製作、仮合わせで最終的な型寸法を決めます。

相模原市在住T様宅のソファカバー。/完成前・Before!

相模原市T様宅/キャラコ生地での仮縫いカバー写真

左の写真をクリック・タップで劣化部分の写真拡大。

左の写真はオリジナルの状態、右はキャラコ生地(シーチング地)で製作の仮縫いカバーの写真です。

使用年が浅い場合は、クッション面をトレースコピーし、全体を計測して、状況によっては、現状のカバーを預かれば、ほぼ再現できます、T様宅のケースの様に、中身の状態が激しい場合は、右写真の様に、仮縫いカバーを元に微調整して仕上げていきます。

また、その際、ソファ本体のクッションを設置する内寸法の確認も大切、カバー布を張らせ過ぎれば、クッション自体が小さくなり、枠本体との隙間が大きくなってしまうので、注意も必要。

T様、完成までお時間いただきまして誠にありがとうございました。生地は、国産の椅子ソファ張込み用の織地。

2・横浜市在住I様宅のソファカバー実例、人工レザーでシックに仕上げ。/完成・After!

横浜市I様宅/人工レザーでクッションカバー/完成正面写真

アジアンスタイルの1人掛けソファ、背クッションはダウン、座面は芯にウレタンを使ったダウン巻きとなっています、角を出さないでフワッとソフトに仕上げる仕様、劣化の状態は、背は若干のダウン抜け、座面も多少抜け気味で、全体が少し歪んでいました、ソフトな中身の場合は、中身のライン、角はハッキリしていません、外カバーで形状を作って行きます、元カバーから大まかな形状をトレースして、計測を元に現状の中身に合わせて寸法型を決めていきます、その際、気を付けなければいけない所は、フレーム枠とクッションの隙間となります。

横浜市在住I様宅のソファカバー。/完成前・Before!

横浜市I様宅/クッションカバー完成前、キャラコ生地での仮縫いカバー写真

左の写真をクリック・タップでクッション中身材の写真。

左の写真はオリジナルの状態、右はキャラコ生地(シーチング地)で製作の仮縫いカバーの写真です。

ソフトな中身材の場合は、カバー地を強く張らせようとすれば、全体が小さく縮小されていきます、T様の場合は、レザーの伸び率と、ソファ枠本体のクッションを設置する内寸法を考慮に仕上がりサイズを決める事が大切で、今回は、圧縮具合による、レザーのシワよりが気になったので、仮縫いカバーを合わせて、枠本体との隙間と圧縮具合を調整しました。

I様、作業日程のご都合お時間いただきましてありがとうございました。国産メーカーレザー。

3・世田谷区在住A様宅のソファカバー実例、北欧のメーカ。/完成・After!

写真をクリック・タップで完成カバーの写真拡大。

フィンランドのメーカー、A~社のソファです。背クッションは硬めのウレタン、座面は、柔めのウレタン仕様、劣化の状態は、背のウレタンは硬めなので角が多少落ちている位で問題なし、座面のウレタンがかなり緩くなっていて、元のカバー布を引っ張ると、かなり圧縮され、サイズが小さくなっていく状態、ソファ枠との隙間も大きくなり、角も丸みをおびてくるようになります、ご注文いただいた生地がイタリア製の綿麻混紡の生地、伸縮が小さくないため、生地の伸びとウレタンの収縮のバランスをとることに努力しました。

世田谷区在住A様宅のソファカバー。/完成前・Before!

世田谷区I様宅/クッションカバー完成前/オリジナルのカバー写真
世田谷区I様宅/ソファカバー完成前/キャラコ生地での仮縫いカバー写真

左の写真は、オリジナルの状態、布あまりをマチ針で止めています、右の写真は、キャラコ生地(シーチング地)で製作の仮縫いカバーです。

背に関しては、計測とトレースで型作業は完了、座面が問題、スクエアーで単純な形状ですが、上述の通り、ウレタンが緩いので、メイン面のサイズ設定が難しくなります、生地も適度に張り、ソファ枠とクッションの隙間も少ない、押さえどころを見つけるために、左写真のように、四方均等に、マチ針を使って少しづつサイズを絞っていき、サイズ決めをして、かつ、A様と相談の上、A様にキルト芯(ポリエステル綿)を用意いただき、張りを出すために、クッション中身に一巻きしたキルト芯の厚みを考慮に仮縫いカバーを作り、実際にキルト芯を一度、巻き込み、仮合わせをして、仕上げ寸法を決めました、完成写真を見ていただくと、側面の高さマチから上に膨らんでいる状態がわかります。

I様、完成までお時間いただきまして誠にありがとうございました。生地はイタリア製綿麻生地。

4・横浜市在住M様宅のソファカバー実例。/完成・After!

横浜市在住M様宅/ソファカバー完成全体正面写真

日本のメーカーのソファ、背、座ともベースにウレタンを使い、ダウン巻きにしている仕様、ウレタンも比較的ソフトなものを使っているので、フワッとした仕上がりを想定した作りです、肘はダウンのみ。お使いの元カバーはかなり破損していましたが、中身は多少潰れている程度で、使用年のわりに状態は良かったです、このような仕様の場合、このページでご紹介の横浜のI様宅のケースと同じで、クッション材の中身の角、ラインがハッキリしていないので、外カバーがデザインそのものになります、クッションのメイン面の寸法型を大まかに想定して、計測で圧縮率を出し、実際に仮縫いカバーで合わせて、ソファ本体木枠との隙間も考慮に微調整していくことになります。

生地は、国産の椅子ソファ張込み用の織地。

横浜市在住M様宅のソファカバー。/完成前・Before!

横浜市在住M様宅のソファカバー完成前/破損している座面のU P写真
横浜市在住M様宅のソファカバー完成前/キャラコ生地での仮縫いカバー写真

左の写真がオリジナルのカバーの状態、右がキャラコ生地(シーチング地)で製作の仮縫いカバーの写真です。

写真左はオリジナルのクッションカバー、クッション前部の生地が破損していたので、キャラコ生地でつぎはぎして、計測と面デザインの形状確認の作業をしています、この計測に基づいて、仮縫いカバーを製作します。写真右は、仮縫いカバーを合わせた状態、この時点では若干の布あまり(サイズが大きい)があり、どの位圧縮(小さく)するか見当をつけているところ、この作業が最終となり、このデーターを元に使う生地の特性に合わせて実製作に入ってきます。

M様、完成までお時間いただきまして誠にありがとうございました。