布使いのHow to//ソファカバーの作り方/連載記事No1ー3章ー2後編

人気の定番ソファ『Aーソファ』のカバー3章の後編、ボディの裁断。

2章前編で仮縫い用の生地を使いマチ針で固定しながら仮縫い型(カバー)を製作し、3章の前編で仮縫い型を型紙として仕上げ、この章、3章の後編では、3章の前編で仕上げた型紙を実生地に落とす裁断作業の説明をして、次の4章から、生地に落とし込んで裁断したパーツに、ロックミシン、縫製の説明となります、裁断はカットするという作業に対しての「前準備」作業も含んでます、ここが大切、パターン/型を生地に落とすための下準備が裁断の中心的な作業と言えます、順を追って説明していきます、この章に関しては、生地自体の説明が大切につき、実例『Aソファ』のカバー/自然素材綾織厚地/の説明ではなく、生地全般、一般的な説明になります。

もと家具屋が家具製作の一部として見た作り方で説明してる部分も多く、洋裁用語とは一致しないところあると思いますが、ご理解よろしくお願いいたします。

目次/現在、『No1-3章-2 (後編)ボディの裁断』のページです/

S様宅ソファカバー完成写真。

S様『Aーソファ』オーダーソファカバー完成/正面

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1/生地目を確認して繊維の経糸、緯糸を読む。

生地の「たて」「よこ」の確認、生地の耳(端のほつれない部分/生地をロール巻きにする長尺の方向)、耳の続いている向きが縦「たて」方向、横「よこ」は、生地巾(幅/短手)方向となります、上述の完成している生地に対しての縦「たて」横「よこ」とは、別に、繊維の経糸(たていと・伸びない柱に相当の糸)と緯糸(よこいと・伸びが大きい)を読み取ることも同時に行います、

(用語/経糸(たていと)と緯糸(よこいと)、繊維に対して)

(用語/縦「たて」は、生地の耳/長尺方向、横「よこ』は生地巾(幅)方向、生地反物に対して)

服飾では、一般、縦「たて」(長尺の方向)が経糸(たていと・伸びない柱に相当糸)の確率が多いようですが、手前どもて扱う厚地の自然素材、椅子ソファ用の張地ともに、繊維の仕上がりにばらつきがあり、実際に繊維を引っ張って確認する必要があります、または、大手メーカーが扱いの生地は、テスト値がデーターとして記述されてますので参考にして、手で最終確認ください、

張り替えに近いフィットしたカバーの場合は、かなり厳密に伸び率計算まで必要ですが、スリオップオンカバーの場合なら、生地に対して、どちらが伸びる方向か/伸びない方向かを把握できればOKです、繊維目に沿って引っ張って確認してみてください、最後に、確認した経糸(たていと)と緯糸(よこいと)向きは必ずメモしてください、

『Aーソファ』カバー作り方/生地の縦横と繊維の経糸て緯糸の説明/綾織綿生地のUP

『Aーソファ』カバー作り方/型紙パターンを実生地に落として裁断準備/肘パターンのUP

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  • 左写真No3/綾織綿オフ白厚地の生地を左右裏返した写真、正面左が裏面、右が表面になります、生地裏は経糸がハッキリ分かり、生地表は綾織(斜めの織)になってます、ただし、生地裏は経糸が均一に、生地反の端耳から角度がずれているため、ここを基軸としました、
  • 右写真No4/生地裏の経糸を中心に定規を90度展開して、生地目を確認して地ならし後、パターンを落として行きます、今回の外回りの型の位置合わせのメインの位置は、裾にしてあります。

2/生地目を確認して繊維の順毛、逆毛を確認する。

今回実例で説明の綾織や、平織など自然素材の代表的な種類の生地は大半あてはまりません、順毛、逆毛を意識するケースは、表面を起毛させて仕上げている生地に対してです、椅子張地でモケット風、モール風(生地裏をバックコーティングなどで仕上げてる場合もあり)など『〜風』の立毛タイプ、自然素材で表面を起毛させて仕上げている生地などの場合です、ソファなどは面積が大きいので、無視すると大変なことになってしまいますので、理解、確認は必要です、

逆毛(さかげ)(下から上に撫でる向きで裁断)毛が立っているため、光を吸収し、色が深く、濃く、艶(つや)っぽく見える、一般的に高級感が出るため、服飾の基本は「逆毛」となってます。

順毛/並毛(じゅんげ/なみげ )(上から下に撫でる向きで裁断)手で撫でてスムーズに下りる方向。光を反射して色が白っぽく、淡く見える。

単色の織地なら、濃く、艶(つや)っぽく見える「逆毛」を選択する場合が多く、何色か混ざり織柄に見える場合は、逆毛と順毛の選択肢は、見た目、または、お客様の意見も考慮に、その都度判断としてます、決まりはありませんが、全体のバランスを考慮に統一する必要があります、最後に、決めた向きは必ずメモしてください、

『Aーソファ』カバー作り方/生地の順毛と並毛/生地のUP
  • 上写真No3/写真は、生地反の横方向の/順毛/逆毛/を生地を折り返して、毛向きを逆さにして撮影してます、実際には生地反の縦方向にも毛向きはありますが、写真で表現できなかったので省略してます、どの向きを優先させるか迷いますが、決まりはありませんので、統一できれる向きで思案ください、割と難しいです。

3/生地目をならして均一にする「地ならし」

生地目を把握したら、型紙を落とす前に生地の歪みを解消する作業に入ります、服飾で「地の目を通す」に相当を、ここでは、「地ならし」とします、ここからは、生地耳をカットしたり、実際に型紙を生地に落としたりする作業になっていきます、上述の1、2のメモがないと、位置不明になる事ありますので、必ずメモ確認してから、進んでください、

経糸(たていと)、緯糸(よこいと)向き位置の確認をした後、経糸(たていと)、緯糸(よこいと)が直角に交わっているか、糸目の曲ガリ具合の確認が次の作業になります、服飾の手法で、緯糸(よこいと)向きにハサミ入れ、糸を引っ張り出し、糸に沿ったラインを基線ベースに実践していく方法がありますが、厚地の場合は、糸抜きでのラインマークは難しいため、作業台の上に型紙より大きめに生地を広げ、大型の直角定規、直線定規(1mは必要)で距離、向き、曲がりを確認しながら、経糸と緯糸が直角に交差してない歪みを見つけ、軽く緩めに(決して強くひっぱらない)手でならしながら、補正、確認していきます、

『Aーソファ』カバー作り方/生地の「地ならし」の方法/1m定規と生地のUP

『Aーソファ』カバー作り方/生地端耳を落とす方法/生地とハサミのUP

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  • 左写真No5/椅子張り織地の地ならし、今回のソファとは別事例です、定規を90度でクロスさせて、繊維目の曲がりを確認して、軽くならす程度の力で、生地端方向へ向かい、徐々に伸ばしてしく感じでならしていきます、ブラシで順毛/逆毛の再度の確認もしながら、
  • 右写真No6/今回事例のオフ白綾織厚地の写真、スチームより先に耳を落とします、その場合、綿などの自然素材生地は、スチーム時に誤って強く引っ張ってしまうと、生地が歪んでしまうので、要注意です、織地と比べると、織層が薄いので、耳を落とすことによって、抑えが効かなくる場合があります。

自然素材綿厚生地で水通し(カバー製作前に収縮させる目的)後に裁断縫製する生地は、水通し後、スチームで地のし、水通ししない場合も、スチームで地のしをする前か後で、生地の耳を落として、地ならしをします、耳落としは、スチームより先に落とした方が良い場合と、後の方が良い場合ありますが、生地面と耳の織が明らかに違う場合は、先に落とします、織が生地面と連続で連なっている場合は、同じ面として先にスチームしてしまいます、

糸目確認作業をし、水通し、自然乾燥、スチームで地のし前か後に生地の耳を落とし、再度、大型定規で経糸、緯糸の確認をして、生地面全体の歪みと連動していた場合、均一になるように広い範囲で手で軽く慣らし(決して強くひっぱらない)、定規で最終確認をし、準備完了、そして、水通をしない自然素材厚生地の場合も、上述と同じ作業をして備完了となります。

椅子ソファ用の張地は、厚地で特異な種類が多く、裏面にバックコーティングされた生地、かつ、ポリ、ポリ混紡の種類が多いので、水通し、前面をならすためのアイロンもしません、前述で説明の通り、作業台の上に型紙より大きめに生地を広げ、大型の直角定規、直線定規(1mは必要)で確認、経糸と緯糸が直角に交差してない歪みを見つけ、軽く緩めに(決して強くひっぱらない)手でならしながら、補正、確認していきます、最後に生地の耳を落とし、生地耳の界隈の歪んでいるところを開放し、生地面全体の歪みと連動していた場合、均一になるように広い範囲で手で軽く慣らし(決して強くひっぱらない)、定規で最終確認をし、準備完了で、型紙を落とす作業に入っていきます、

4/型紙の見取図を作る/ソファの全体図/生地巾上にセットする型紙の落とし図

ソファは、要尺も多くなり、ミスすると、ロスする生地の量が大きくなるので慎重に、

前章で説明の通り、型紙に番号をつけて、簡単なソファ の全体図を作り、型パターンの生地向きのメモを入れる、反物の広げられる最大巾で型パターンの区分けを記述した、型の落とし図を作る、何を基準して型パターンの生地向きを決めるか?経糸(たていと)が優先か?生地柄や、ハギ位置(生地巾が関係)などデザイン優先か、単に要尺優先か?

『Aーソファ』カバー作り方/ソファのパース画に生地向きのメモを入れる/パース画のUP

『Aーソファ』カバー作り方/生地反図に型パタン向きを決めたパターン落とし図を作る/パターン落とし図のUP

『Aーソファ』カバー作り方/生地の「地ならし」後、基軸を決め、型紙パターンを実生地に落として裁断準備/肘パターンのUP
  • 上写真No7/ソファの全体図に生地向きのメモ入れ。
  • 上写真No8/生地反物に対しての型パターン落とし図です、ここは割と詳細に記入した方が後々役に立ちます。
  • 上写真No9/生地反物の縦横、繊維の経糸、緯糸を確認して、1m定規を当て、歪みと向きを決める作業中、『経て糸』の向きに、1m定規を合わせてます、『経て糸』は生地耳の端に対して90°から約5~7度斜めにづれてます、約95~97°にづれた『経て糸』をソファの高さH方向の上下基線で、かつ生地反物の横方向として、ソファの幅W方向の左右基線で、かつ生地反物の縦方向としてます、すなわち、型パターン全体が生地耳端に対して95〜97°傾いて落とすことになります、生地も、その分若干、多く必要になります。

条件を落とし込んで、パーツの向きを決めて、全体の生地向きの流れを抑えて、生地反物を横「横」巾使いか?、生地を縦「たて」使いかを決めていきます、主に、一番大きい背のパーツから始めるが基本で(ソファの外回りパーツがサイズが大きくなります)、生地目の向きは、ソファのW方向、高さのH方向は、統一するのが基本、経糸(たていと)と緯糸(よこいと)、生地の縦「たて」横「よこ』を流れを無視して、別々の方向に型パターンを設定すると、生地目、繊維目も全て統一性がなくなり、カバーは歪んでしまい、短命になります。

縫製仕上がりで考慮すれば、経糸(たていと)が大切、経糸(たていと)が繊維の柱的な役割をするは確かです、ただし、手前どもで製品として使うカバー生地は、緯糸(よこいと)と比べて伸び率差が極端に大きいケースは少なく、逆、大きすぎると、体重が掛かるカバーの生地には不向きで使えません、よって、フィット(張り込み近い)カバーの場合を除いて、経糸、緯糸を、生地向きを優先具合にしてません、初めて使う種類の生地や、生地お持ち込み依頼の場合の重要な確認ポイントとしてます、なので、生地柄や、ハギ位置などのデザイン性を優先した、選択肢の中で、要尺の一番少ない方法で落とし込み図を作る事を都合優先としてます、

ただし、例外が2例あります、例外1/並毛、逆毛の選択が必要な生地の場合は、毛向きを最優先、

例外2/マジックテープなど使うフィットさせるカバーの場合は、経糸(たていと)の優先は、ソファの幅方向と高さ方向のどちらの引っ張る力を優先させるかで決めますが、例外を除き、ソファ本体下裾下位置にマジックテープが付いていて、上下方向にカバーを押さえて固定し、ソファの幅方向は、上下の圧でソファの中身ウレタン綿を抑えて膨らませる平均的な方法の場合、マジクテープの下受けがある上下方向を強く引っ張るので、経糸(たていと)を必ず、強く張らせる向きにします、この条件は、緩めのスリップカバーなどの場合は、体重が流れていく方向、一般的に、人が座り後ろから前へ、上から下へ加重していることが多いので、フィットカバーほど重要ではありませんが、経糸方向をこちらに向けることは大切です、

7/型紙の落とし込みと裁断まとめ

主に、一番大きい背のパーツから落とし始めるが基本、背を中心に左右に肘、座面と繋がってきます、クッションなどで背が隠れないデザインの場合は、見た目も目立つパーツとなります、ソファの背上頂上を上TOP、背下本体裾位置を下Bottomとして、上から下へ流れるように、生地向きを共通にするのが一般的、生地向きを揃えるとういうことは、経糸、緯糸、順毛、逆毛も揃えていくということになります、要尺計算も考慮して決めてください、

パーツ同士の間隔、縫代分の確保、生地巾という決まった枠内でパーツを落とし込んでいきます、余分に取れば、要尺が多くなります、縫代にプラス予備分は、ご自身の裁断の力量で決めてください、チョークによるマーキングも服飾と違い、大きいパーツの連続となります、要所を間隔を狭めた点線で、直線なら多少省略も、全体にわたり細部まで精細に記入か、状況に合わせて決めてください、ルールはありません、ただし、要所のアルファベットのアイマークだけは記入、近い形状のパーツなど見落とすと時間のロスになります、縫代は、裾仕上げを除けば、10MMか15MMが一般で、縫代の外のパーツ同士の間隔は、厚地でハサミがぶれた場合など考慮すると2cm以上はあけた方が良いと思います、

次回、『No1-4章 ボディのロック、縫製』は、一部特定のパターン、パーツを決めて、通しで、裁断、ロック、縫製まで説明します、次章、しばらくお待ちください。

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『Aーソファ』のカバー作り方は、世田谷区在住/S様宅実例です。

世田谷区在住/S様宅実例の写真で説明させていただいております。S様宅実例ページは、こちら。下記、ボタンで実例ページへ。https://www.tint-tone.com/coverbefor154.html

S様、この度は、カバーご注文いただきまして誠にありがとうございました、また、掲載お写真ご協力いただきましてお礼申し上げます。....湯倉。

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カバー生地は、綾織水通し済生地/14オンス厚地/オフ白。下記、ボタンで自然素材の生地ページへ。https://www.tint-tone.com/kiji_natural.html

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